その6

『口臭の治療と予防』

口臭治療・予防としては、まず口臭物質の発生源となる口腔内の不潔状態を改善することが必要となります。
歯ブラシなどを使用して歯や義歯に付着したプラーク(歯垢)を除去することが大切です。

加えて、舌苔が多量に堆積している起床時に、柔らかい歯ブラシや舌ブラシを使用して舌清掃を行うことが口臭軽減には効果があります。
ただしすべての人に舌清掃が必要なわけではありません。
歯科医師に舌表面をよく観察してもらい、白色〜淡黄色の舌苔が大量に付着している人は舌の清掃をした方が良いでしょう。

具体的な方法としては、柔らかい歯ブラシや舌ブラシを使用して、1日1回、特に舌苔が溜まっている起床時に舌の清掃を行うようにします。
嘔吐反射を予防するためにも、食事の前、また、歯を磨く前に舌を磨いた方がよく、また、歯磨剤は使用しないで行います。
舌表面は繊細で柔らかく、味蕾(味を感じる器官)もあるので、硬いブラシで血がにじむまでゴシゴシ磨いたり、1日に何回も磨くことは危険です。

舌清掃以前に、口臭発生の原因と考えられる歯周病やう蝕等がある場合には、速やかにその治療を行うことが必要です。

そしてこれは大変残念なことなのですが、現在のところ口臭発生を完全に防止する特効薬はありません。
香料、殺菌剤、消臭剤などを含有し、口臭予防効果をうたった洗口剤、清涼剤、菌磨剤、ガムが数多く市販されていますが、直接口臭を防止する作用は弱く、香料でにおいを隠す遮蔽効果や、精神的に安心させる心理的効果の方が大きいと考えられています。

近年、口臭抑制効果のある0.1%塩化亜鉛を含む洗口剤やスプレー(商品名:ハイザック)が市販されるようになりましたが、根本的な口臭発生の原因を除去しなければ、その効果は一時的であるのは言うまでもありません。



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